現在簡易版で表示しています。元のサイトで完全版を見る
先日、僕の数少ない学生時代の友人から電話があった。
『ハンガーをくれ』と言う
「ナゼだ?」と聞くと『転勤が決まった』と…
「何年?」 『10年…愛知にね…』
彼は、ムードメーカー的な存在であり、学生時代の友人の中心的な存在。
僕にまだ辛うじて学生時代の友人がいるのも彼のお陰だ。
一緒にバカをやったり、真面目な話をしたり、気の許せる友人。
彼は栃木が好きだと言っていた。
根は寂しがり屋だから、仲間の多いこの町が好きなのだろう。
その彼が転勤とはショックだ。
しかも10年。
その上、愛知県と微妙に遠い。
僕は仕事柄、仲良くなったお客様方と度々別れがある。
転勤、転職、帰郷等、理由は様々。
当然寂しくないわけ無いが、
店を続けていればまた会えると思い寂しさは少しだった。
ただ、何故だろう…
今回は、寂しく、悔しい。
今のこの感情は、記憶になり、過去の一片になるのだろうか?
彼だけでなく、仲の良かったお客様や、お世話になった人達に
僕は、何が出来ていたのだろう。
約束を果たせぬ人、恩返しの出来なかった人、僕はいつも与えてもらうばかりです。
僕に出来る事は少ないけれど、変わらないモノをいつかは返したいな。