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少し前に作ってからナカナカUPしないキーホルダーですが、大きさや仕上げ方法など、ドツボにハマり迷走で御座いましたが、完全体が完成いたしました。
1mm単位で大きさを再検討し、やはり表の革の負担が大きそうだったので、表裏の寸法に差を出し曲がりの負担を若干解消しました。
何よりも大きく変えたのコバの仕上げ。
自分で言うのもなんですが、大変手間のかかる、非常に上質なコバ仕上げで御座います。
染色は一切せず、色艶を出しております。現在はバスコ等(顔料系)の物を使用し、同じ雰囲気を出すのが主流ですが、ナチュラル感や、コバの耐久性はコチラが上です。
どのような仕上げか少しだけ、ザックリとご紹介です。
まず縫い終了の状態です。
豆カンナやヤスリを使い、面を整えて行きます。
ふのり等を使用し更に面を平らに磨き上げます。
この状態で十分な程まで仕上げますので、ココで完成させても良いのですが、更にもう一仕上げするのが今回の手法で御座います。
使用するのはコバ用の専用蝋です。
蜜蝋をベースの他の天然ワックスを混ぜて作った物です。
この蝋をコバに入れていきます。
蝋を含んだコバになります。
コレを再度磨きこみ最終仕上げです。
サンプルなので少し荒いですが、こうなります。
ギラツキすぎる事も無く、蛍光灯が反射する光沢感が出ます。
更に、コバには蜜蝋をベースに作った天然の蝋が入っている為、防水性も強く、粘りのある、締まったコバになっています。
蜜蝋ベースの100%天然蝋の為、防虫効果や防菌効果もあるはずです。
実際の所、上記に全ての工程は書いておりませんが、書いた分だけでも非常に手間がかかる為、現在ではバチック等の仕上げが主流になり、淘汰されつつある仕上げ方法で御座います。
現在モノ作りに携る方でも知らない方も多いかも知れない仕上げ方法です。
僕自身も全てこの仕上げを採用するには、あまりにも時間を要する為、差別化はしますが、このキーホルダーはこの仕上げで製作いたします。
近日ネットショップにUP予定です。